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Shining Rhapsody

オリジナル小説の投稿がメインです

2020-01-01から1年間の記事一覧

281話 ユキの想い

281話 ユキの想い 281話 ユキの想い 暖を取り何とか復活?を果たしたナディア達。しかし暖まったのは体だけで、外の気温は相変わらず低いまま。このまま外に出れば、同じ事の繰り返しである。 そんな時頼りになるのは、風を自在に操るエア。暖まった部屋の空…

280話 足踏み

280話 足踏み 280話 足踏み ダンジョン内の砂漠地帯は暑さを感じなかったが、今シュウ達が立っている雪原は違う。一面が砂で満たされていれば、気温に関係なく砂漠である。例えどれ程の高温や低温であろうと砂が消える事は無い。 だが雪は違う。暖かければ溶…

279話 牛さん再び

279話 牛さん再び 279話 牛さん再び 31階層から変わらず続く草原を、もの凄い速度で突き進むシュウとユキ。現在その姿は35階層にあった。ダンジョンだけあって魔物の数は多いが、見晴らしの良さから討ち漏らす事は無い。 驚異的な視力も大きいが、何より恐ろ…

278話 制約

278話 制約 278話 制約 「さて。それじゃあ私達は戻るわ。」 「あぁ。これまでの事を考えると特に問題無いと思うけど、気を付けて戻ってくれ。」 「えぇ。家に帰るまでが冒険ですもの。大丈夫よ!」 一夜明けて朝食を摂った一行は、出発の準備を整えていた。…

277話 ケロちゃん!

277話 ケロちゃん! 277話 ケロちゃん! 30階層のボスが居る部屋。そこに踏み込んだシュウ達は今、映り込む光景に言葉を失っていた。全員が口を開けたままで。 「「「「「・・・・・。」」」」」 目の前の光景は信じられないのだが、それでも経験豊富なエレ…

276話 ケロちゃん?

276話 ケロちゃん? 276話 ケロちゃん? みんながシフォンケーキをに舌鼓を打っている間、シュウはひたすら夜の仕込みを行っていた。こういう時間を使わなければ、とてもではないがユキが料理を平らげるスピードに間に合わないのだ。だがそれを苦痛だとは思…

275話 おやつ

275話 おやつ 275話 おやつ 翌朝。朝食を摂り、一休みしてから出発したシュウ達。全ての魔物を狩るつもりなら、全員で手分けした方が早い。しかしシュウ達は然程バラける事なく進んでいた。それは当然ユキを警戒しての事。 「しかし凄えな・・・」 「えぇ。…

274話 存在理由

274話 存在理由 274話 存在理由 ユキと合流した事で急ぐ意味を失くし、ペースを落とした一行。落としたと言うよりは、落とさざるを得なかった。 真っ先に挙げられる理由がユキの狩り。虱潰しに魔物を探すのだから、当然時間が掛かる。まぁこれに関しては、人…

273話 シュウの仮説

273話 シュウの仮説 273話 シュウの仮説 作戦会議を終え、警戒しながら出発した一行。警戒とは言うものの、その対象は当然ユキである。そもそもユキが現れたのはシュウ達の先、25階層だ。即ち、25階層の魔物は狩り尽くされている事を意味する。他に警戒する…

272話 SSS級クエスト14

272話 SSS級クエスト14 272話 SSS級クエスト14 シュウとユキが密談から戻ると、既に昼食の後片付けは終わっていた。ナディア達を労おうと考えたシュウだったが、ユキが先に向かった事で行き先を変える。 「みんな、ちょっといいか?」 シュウが呼び掛けた意…

271話 踏み止まるべき一線3

271話 踏み止まるべき一線3 271話 踏み止まるべき一線3 暫くの間、空を見上げていたユキ。心の整理がついたのだろう。顔を下げてシュウへと向き直る。 「そう言えば、日本刀は見られても大丈夫なの?」 「ん?あぁ、単純な造りの物は大丈夫だと思う。それに…

270話 踏み止まるべき一線2

270話 踏み止まるべき一線2 270話 踏み止まるべき一線2 振り向きざまにシュウから放たれた弾丸だが、ユキを狙ってのものではない。事実、ユキの顔から20センチ右側に逸れていた。態々反応せずとも良かったのである。しかしユキは反応してみせた。厳密には手…

269話 踏み止まるべき一線1

269話 踏み止まるべき一線1 269話 踏み止まるべき一線1 かなり予想外ではあったが、何とかユキと合流したシュウ達はホッと胸を撫で下ろし・・・てはいなかった。 「お、おかしいのじゃ・・・」 「あの体の何処に入ってるんだよ・・・」 「20までは数えたので…

268話 合流

268話 合流 268話 合流 魔拳の基本と応用を披露し、用は済んだとばかりに移動を再開するシュウ達。本来の予定であれば、アースによる偵察が済んでからのはずであった。しかし見渡す限りに広がる墓場に、その必要性を感じなかったのである。 進む程に強まる腐…

267話 魔力操作の先5

267話 魔力操作の先5 267話 魔力操作の先5 朝食を済ませ、一気に16階層へと進んだシュウ達。彼らが立ち止まったのは、アースに斥候を任せる為だけでは無かった。 「墓場ね・・・。」 「墓場じゃな・・・。」 眼前いっぱいに広がるのは、不規則に並んだ墓。と…

266話 魔力強化の先4

266話 魔力強化の先4 266話 魔力強化の先4 時間を掛けてゴブリンとコボルトの群れを殲滅し、また新たな群れを探す。それを何度も繰り返しながら進み、ボロボロになったナディアがルーク達の下へと戻って来る。 「お、終わった・・・。」 「お疲れさん。かな…

小説の 引っ越し作業で 思ふ事

どうも、橘です。 予定外の投稿です。投稿と言うよりも単なる愚痴、簡単なご案内です。 本日より小説の引越し作業を開始したのですが、とにかくめんどくさいorz きっと読んで下さっている方々も、順番がめちゃくちゃで読むのが面倒なのでは?と思います。 と…

220話 ルークの過去1

220話 ルークの過去1 220話 ルークの過去1 幸之進と静に招かれるまま、アークとエールラは客間へと案内される。床が畳とあってか、慣れないエールラはソワソワと落ち着かない様子だった。 「作法なんざありゃしないよ。好きなように座るといいさ。」「ありが…

221話 ルークの過去2

221話 ルークの過去2 221話 ルークの過去2 幸之進と静の夫婦喧嘩が終わったのは20分程経った頃だろうか。流石に痺れを切らしたアークの登場によって、強制的に終了となった。結果は当然引き分け。 (持久力もだが、瞬発力も老人のソレじゃねぇな。健康の秘訣…

222話 ルークの過去3

222話 ルークの過去3 222話 ルークの過去3 「先生!おはようございます!!」「おはようございます。今日の診察、宜しくお願いしますね。」「はい!」 独身看護師が朝の挨拶をした相手こそ、若き日の秀一である。彼は実家の権力が及ばない、中規模の病院に勤…

223話 ルークの過去4

223話 ルークの過去4 223話 ルークの過去4 一通り知りたい事が聞けたアークが立ち上がる。そんなアークに一瞬遅れてエールラも立ち上がる。 「大体知れたし、オレ達もそろそろ・・・いや、エールラ。先に戻っていろ。」「え?な、何故ですか!?」「この後、…

224話 アクシデント

224話 アクシデント 224話 アクシデント 王都を目指して移動を続けていたルーク達は、当初の予定から1日遅れで王都の近くまで来ていた。 「やれやれ、遅れたのが1日で助かったよ。」「本当にスマンかったのじゃ!」 オレから冷たい視線を向けられ、反射的に…

225話 ブランシェ家の秘密1

225話 ブランシェ家の秘密1 225話 ブランシェ家の秘密1 みんなに叱られ、すっかり大人しくなった学園長。お陰でこれ以上のトラブルも無く、王都の目の前まで辿り着く事が出来た。今は離れた場所で様子を伺っている状態である。 「こうして見ている限りですと…

226話 ブランシェ家の秘密2

226話 ブランシェ家の秘密2 226話 ブランシェ家の秘密2 城へと戻ったオレ達は、真っ先にティナを休ませる事にした。ベッドに連れて行くと、すぐに眠ってしまったティナ。精神的なダメージが大きかったのだろう。 目を覚ました時にどういう行動をするかわから…

227話 アストリア王都強襲1

227話 アストリア王都強襲1 227話 アストリア王都強襲1 ルークが妻達と会議をしているその頃、エリド村の面々は全軍を率いて王都へと帰還している最中だった。断っておくが、王都から呼び戻された訳ではない。彼等の下には、何の情報も齎されてはいないのだ…

228話 アストリア王都強襲2

228話 アストリア王都強襲2 228話 アストリア王都強襲2 ルーク達が4対1の鬼ごっこを続ける事30分。約束の時間となった為、再び王都へ向けて火球を放つ。但し今回は5発動時に。 (4人相手だから・・・今回は5発にしておくか。1回は1回なんだし、嘘は吐いてない…

229話 アストリア王都強襲3

229話 アストリア王都強襲3 229話 アストリア王都強襲3 アスコット達から遅れる事1時間。ついに王都へと辿り着いたエリド村の住人達。引き連れていた兵士達もまた、王都周辺に展開する部隊に合流を果たした。アストリア軍は王都から上がる煙に気付き、急ぎ引…

230話 アストリア王都強襲4

230話 アストリア王都強襲4 230話 アストリア王都強襲4 突如として広がった氷の世界。これにはエレナ達もどう対処して良いのかわからない。呆然とするエリド村の住人達には見向きもせず、ルークは再び大声を上げる。 「時間切れだ!現時刻を以て、アストリア…

231話 アストリア王都強襲5

231話 アストリア王都強襲5 231話 アストリア王都強襲5 使者が命令に従い、王妃の下へと遠見の魔道具を運び込む。未だに服を着る様子も見られない事から、出来る限り下を向いていたが。 「お、王妃殿下、遠見の魔道具をお持ちしました。」「ご苦労様。」「っ…

232話 閑話 海1

232話 閑話 海1 232話 閑話 海1 夏・・・それは数多くのイベントを抱える、四季の内で最も多忙な季節。恋人達が距離を縮め、恋人のいない者にとっては出会いの多い季節。 「今年は特に暑いわね〜。」「・・・・・。」 だらけきった姿で床に横たわる少年と、…